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SwiftのUITextViewでキャレットを行頭に移動する。

この記事は2019年01月28日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. SwiftのUITextViewでキャレットを行頭に移動する
  3. おわりに

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
PWEditorで使用しているSwiftのUITextViewでキャレットを行頭に移動する方法についてです。

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2. SwiftのUITextViewでキャレットを行頭に移動する

SwiftのUITextViewでキャレットを行頭に移動する方法ですが、以下のような手順で行います。

  1. キャレットの現在位置を取得します。
  2. 文の全行をチェックし、キャレットがどの行にあるか求めます。
  3. 対象の行に対し、キャレットの位置から行頭までのオフセットを求めます。
  4. オフセット分移動します。

キャレットの現在位置の取得は

paveway.hatenablog.com

で紹介したメソッドを使用します。

実装例

import UIKit
...
var textView: UITextView
...
guard let range = textView.selectedTextRange else {
    // 範囲が取得できない場合、終了します。
    // 念のためのチェック
    return
}

guard let text = targetView.text else {
    // テキストが取得できない場合、終了します。
    // 念のためのチェック
    return
}

// 1. キャレットの現在位置を取得します。
let current = getCurrent(targetView, range: range)

// 2. キャレットがどの行にあるかチェックします。
//    enumerateLinesメソッドで取得される文字列に改行文字は含まれません。
//    全行をチェックし、各行の行頭の位置と行末の位置を求め、
//    キャレットの現在位置がその範囲にあれば、その行を対象行としています。
var first = true // 先頭行のみ処理するフラグ
var trail = 0    // 行末位置
text.enumerateLines() { (line, stop) -> Void in
    let lead: Int // 行頭位置
    if first {
        // 先頭行の場合
        // 行頭位置を0に設定します。
        lead = 0
        first = false

    } else {
        // 行頭位置を前行の行末位置+改行文字分に設定します。
        lead = trail + 1
    }

    // 行の文字数を取得します。
    // characters.countは現在deprecateのためそのうち修正します。
    let count = line.characters.count
    // 行末位置を更新します。
    trail = lead + count
    if lead <= currnet && currnet <= trail {
        // 3. キャレットがある行の場合
        //    現在位置から行頭位置を引いた分をオフセットとします。
        let offset = current - lead

        // 4. キャレットをオフセット分移動します。
        let start = range.start
        guard let position = textView.position(from: start, offset: -offset) else {
            return
        }
        textView.selectedTextRange = textView.textRange(from: position, to: position)
        stop = true
    }
}

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3. おわりに

キャレットを行頭に移動する方法ですが、簡単に移動する方法が分かりませんでした。
そのため今回のような処理を考え、PWEditorに実装しました。

エンジニアのためのQ&Aサイト【teratail】

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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