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Win32APIでデバイスコンテキストに描画する文字列の幅と高さを取得する。

この記事は2019年01月24日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. Win32APIでデバイスコンテキストに描画する文字列の幅と高さを取得する
  3. おわりに

Visual C++.NETではじめるWin32APIシステムプログラミング

Visual C++.NETではじめるWin32APIシステムプログラミング

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているWin32APIでデバイスコンテキストに描画する文字列の幅と高さを取得する方法についてです。

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2. Win32APIでデバイスコンテキストに描画する文字列の幅と高さを取得する

Win32APIでデバイスコンテキストに描画する文字列の幅と高さを取得するには、GetTextExtentPoint32関数を使用します。

書式

BOOL GetTextExtentPoint32(
    HDC hdc,
    LPCSTR lpString
    int cbString,
    LPSIZE lpSize
);

引数

hdc
デバイスコンテキストのハンドル

lpString
文字列へのポインタ

cbString
文字列バッファのサイズ(バイト数)

lpSize
文字列のサイズ(幅と高さ)を受け取る構造体へのポインタ

戻り値

成功した場合、0以外の値が返却されます。
失敗した場合、0が返却されます。

実装例

CString str = _T("ABCDE");
int len = str.GetLength();
SIZE size;
ZeroMemory(&size, sizeof(SIZE));
GetTextExtentPoint32(hdc, str, len, &size);

printf("幅=%d 高さ=%d\n", size.cx, size.cy);

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3. おわりに

印刷処理で、文字列を描画する位置決めの際に使用しました。

元にしたVB6のアプリでは、印刷する文字列も図形も描画位置を絶対値で指定していました。
この方法だとプリンタが変わったりすると位置がずれるため、そのたびにプログラムの修正が必要なります。
そのため今回は描画する文字列から描画位置を決めるようにしました。

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Win32API完璧マスタ―Visual C++プログラミング

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興味のある方は覗いてみてください。

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