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MFCで印刷する

この記事は2018年11月25日に投稿しました。
この記事は2022年07月07日に更新しました。

目次

  1. はじめに
  2. MFCで印刷する
  3. おわりに

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているMFCで印刷する方法についてです。

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2. MFCで印刷する

MFCで印刷するには、CPrintDialogを使用します。

実装例

// PictureControl
CStatic m_img;

/**
 * @brief 画面の印刷ボタンが押下された時に呼出されます。
 */
void XXX::OnBnClickedPrint()
{
    // 印刷ダイアログを開きます。
    CPrintDialog dlg(FALSE);

    // 印刷ダイアログの印刷ボタン以外が押下された場合
    if (dlg.DoModal() != IDOK)
    {
        // 終了します。
        return;
    }

    // プリンタのデバイスコンテキストを取得します。
    CDC prtDC;
    HDC ptrHDC = dlg.GetPrinterDC();
    prtDC.Attach(ptrHDC);

    // 印刷ドキュメント情報を設定します。
    DOCINFO docInfo;
    int docInfoSize = sizeof(DOCINFO);
    memset(&docInfo, 0, docInfoSize);

    // 印刷ドキュメント情報構造体のサイズを設定します。
    docInfo.cbSize = docInfoSize;

    //ドキュメント名を設定します。
    docInfo.lpszDocName = _T("印刷サンプル");

    //ドキュメントを開始します。
    prtDC.StartDoc(&docInfo);

    // ページを開始します。
    prtDC.StartPage();

    // 描画処理はStartPage()とEndPage()の間で行なってください。
    // プリンタのデバイスコンテキストに直接描画しても構いません。
    // ここではPictureControlの画像をコピーします。

    // PictureControlのデバイスコンテキストを取得します。
    CDC* pImgDC = m_img.GetDC();
    HDC imgHDC = pImgDC->GetSafeHdc();

    // PictureControlの範囲を取得します。
    CRect imgRect;
    m_img.GetClientRect(&imgRect);

    // プリンタの範囲を取得します。
    CRect prtRect;
    prtDC.GetClipBox(&prtRect);

    // PictureControlの画像をプリンタのデバイスコンテキストにコピーします。
    // StretchBltはプリンタの範囲に合わせて拡大縮小してコピーします。
    StretchBlt(ptrHDC, 0, 0, prtRect.Width(), prtRect.Height(), imgHDC, 0, 0, imgRect.Width(), imgRect.Height(), SRCCOPY);

    // PictureControlのデバイスコンテキストをクリアします。
    DeleteDC(imgHDC);
    ReleaseDC(pImgDC);

    // ページを終了します。
    prtDC.EndPage();

    // ドキュメントを終了します。
    prtDC.EndDoc();

    // プリンタのデバイスコンテキストをクリアします。
    prtDC.Detach();
    DeleteDC(prtDC);
}

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3. おわりに

いろいろと知らないことだらけでなかなか印刷できませんでした。
特にPictureControlの画像をプリンタのデバイスコンテキストにコピーする処理を、StartPage()の前に行っていて印刷されず試行錯誤しました。

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