SwiftのBox APIでディレクトリを移動する。

この記事は2018年10月14日に投稿しました。

目次

1. はじめに
2. 前提
3. ディレクトリ移動処理
4. おわりに

絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門 増補第6版【Swift 4 & iOS 11】完全対応 (Informatics&IDEA)

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのBox APIでディレクトリを移動する手順の紹介です。

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2. 前提

iOSアプリからBox APIにアクセスするため、Box iOS SDKライブラリを使用します。
以下の記事を参考に、Box APIを使用する準備をしておいてください。

paveway.hatenablog.com

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3. ディレクトリ移動処理

SwiftのBox APIでディレクトリを移動するには、folderMoveRequestメソッドを使用します。
ファイルはこのメソッドで移動できず、別のメソッドで移動します。

以下がディレクトリを移動する手順です。 この手順はドキュメントに記載がなかったため、調べながら実装しました。

1. Boxのクライアントオブジェクトを取得します。

2. クライアントオブジェクトのfolderMoveRequestメソッドで、ディレクトリ移動リクエストを生成します。
   folderMoveRequestメソッドの引数には、

   • 移動元のディレクトリのID
   • 移動先のディレクトリのID

   を指定します。

3. ディレクトリ移動リクエストのperformメソッドを実行し、ディレクトリを移動します。 移動した結果はクロージャで返却されます。 ネットワークアクセスしますので、PWEditorではディレクトリ移動中は、処理中ダイアログを表示しています。
4. エラーがあれば、クロージャーの引数errorが設定されます。
   移動したディレクトリはクロージャーの引数folderに設定されます。

実装例

import BOXContentSDK

/**
 ディレクトリを移動します。
 
 - Parameter dirId: 移動元のディレクトリのID
 - Parameter parentId: 移動先のディレクトリのID
 */
func moveDir(_ dirId: String, parentId: String) {
    // 1. クライアントオブジェクトを取得します。
    guard let client = BoxContentClient.default() else {
        // クライアントオブジェ久我取得できない場合、処理を終了します。
        // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
        return
    }
    
    // 2. ディレクトリ移動リクエストを取得します。
    guard let request = client.folderMoveRequest(withID: dirId, destinationFolderId: parentId) else {
        return
    }
    
    // 3. ディレクトリを移動します。
    request.perform(completion: { (folder: BOXFolder?, error: Error?) -> Void in
        // 4. エラーかチェックします。
        if let error = error {
            // エラーの場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理してください。
            return
        }

        // 以降正常終了した場合の処理を記述してください。
    })
}

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4. おわりに

ディレクトリの移動は、ファイルの移動とメソッド名が異なるだけで、ほとんど同じです。

前回も命名についてちょっと書きましたが、個人的に

フォルダーはディレクトリ

に呼び方を統一しています。 Box APIはFolderとしていますが、実装した部分はすべてDirにしています。

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詳細！Swift 4 iPhoneアプリ開発 入門ノート Swift 4+Xcode 9対応

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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