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SwiftのBox APIでファイルを移動する。

この記事は2018年10月13日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. 前提
  3. ファイル移動処理
  4. おわりに

本気ではじめるiPhoneアプリ作り Xcode 9.x+Swift 4.x対応 (「ヤフー黒帯」シリーズ)

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのBox APIでファイルを移動する手順の紹介です。

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2. 前提

iOSアプリからBox APIにアクセスするため、Box iOS SDKライブラリを使用します。
以下の記事を参考に、Box APIを使用する準備をしておいてください。

paveway.hatenablog.com

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3. ファイル移動処理

SwiftのBox APIでファイルを移動するには、クライアントオブジェクトのfileMoveRequestメソッドを使用します。
ディレクトリはこのメソッドで移動できず、別のメソッドで移動します。

以下がファイルを移動する手順です。
この手順はドキュメントに記載がなかったため、調べながら実装しました。

  1. Boxのクライアントオブジェクトを取得します。
  2. クライアントオブジェクトのfileMoveRequestメソッドで、ファイル移動リクエストを生成します。
    fileMoveRequestメソッドの引数には、

    • 移動元のファイルのID
    • 移動先のディレクトリのID

    を指定します。

  3. ファイル移動リクエストのperformメソッドを実行し、ファイルを移動します。
    移動した結果はクロージャで返却されます。
    ネットワークアクセスしますので、PWEditorではファイル移動中は、処理中ダイアログを表示しています。
  4. エラーがあれば、クロージャーの引数errorが設定されます。
    移動したファイルはクロージャーの引数fileに設定されます。

実装例

import BOXContentSDK

/**
 ファイルを移動します。
 
 - Parameter fileId: 移動元のファイルのID
 - Parameter parentId: 移動先のディレクトリのID
 */
func moveFile(_ fileId: String, parentId: String) {
    // 1. クライアントオブジェクトを取得します。
    guard let client = BoxContentClient.default() else {
        // クライアントオブジェ久我取得できない場合、処理を終了します。
        // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
        return
    }
    
    // 2. ファイル移動リクエストを取得します。
    guard let request = client.fileMoveRequest(withID: fileId, destinationFolderId: parentId) else {
        return
    }
    
    // 3. ファイルを移動します。
    request.perform(completion: { (file: BOXFile?, error: Error?) -> Void in
        // 4. エラーかチェックします。
        if let error = error {
            // エラーの場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理してください。
            return
        }

        // 以降正常終了した場合の処理を記述してください。
    })
}

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4. おわりに

いまさらですが、個人的にメソッド名などの命名は

動詞 + 名詞

にしています。
なので実装例のメソッド名は

moveFile

にしてます。

Box API

file + 動詞

または

folder + 動詞

になっています。
統一感が取れませんが、仕方ありません。

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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