プログラムを書こう!

実務や自作アプリ開発で習得した役に立つソフトウェア技術情報を発信するブログ

SwiftのFTPでファイル一覧を取得する。

この記事は2018年09月26日に投稿しました。
この記事は2018年09月30日に更新しました。

f:id:paveway:20190914064630j:plain

目次

  1. はじめに
  2. 前提
  3. ファイル一覧取得処理
  4. おわりに

[改訂新版]Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 (WEB+DB PRESS plus)

[改訂新版]Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 (WEB+DB PRESS plus)

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのFTPでファイル一覧を取得してみます。

PWEditorでは、SwiftでFTPを操作するため、

を使用しています。

目次へ

2. 前提

下記の記事を参考にBlackRaccoonライブラリを使用できる状態にしておいてください。

paveway.hatenablog.com

目次へ

3. ファイル一覧取得処理

SwiftのFTPでファイル一覧を取得するには、BlackRaccoonライブラリのFTPディレクトリリスト(BRRequestListDirectory)オブジェクトを使用します。

以下に手順を示します。

  1. FTPファイル一覧を取得するViewControllerにBRReqeuestDelegateを設定します。
  2. FTPファイル一覧取得を行うFTPディレクトリリスト(BRRequestListDirectory)オブジェクトをインスタンス変数で用意します。
  3. FTPディレクトリリスト(BRRequestListDirectory)オブジェクトを生成し、FTPで接続するパラメータ(ホスト名、ユーザ名、パスワード、パス名)を設定します。

    • ホスト名は、IPアドレス形式またはURL形式で指定可能です。
    • ホスト名、ユーザ名、パスワードに使用できる文字は1バイト文字のみです。
      2バイト文字の場合、クラッシュします。
    • パス名は、ルートディレクトリの場合は"/"、サブディレクトリの場合は"/<サブディレクトリ名>"を指定します。
  4. FTPディレクトリリスト(BRRequestListDirectory)オブジェクトのstartメソッドを実行し、ファイル一覧取得を開始します。

  5. ファイル一覧取得の結果は、以下のメソッドでコールバックされます。

    • 正常な場合はrequestCompletedメソッド
    • エラーの場合はrequestFaildメソッド
    • ファイルの更新許可を判定する場合はshouldOverwriteFileWithRequestメソッド

    コールバックメソッドはドキュメントをみるとわかるように、他のファイル操作を行った場合も呼び出されます。
    そのため引数requestFTPディレクトリリスト(BRRequestListDirectory)オブジェクトと等しいかチェックして、FTPファイル一覧処理の結果としてコールバックメソッドが呼び出されたか判断しています。

    shouldOverwriteFileWithRequestメソッドは、おそらくFTPアップロードの時にだけ必要なメソッドで、既存のファイルを上書きしてよいかどうかを返却します。
    そのためFTPアップロードの時はtrue、それ以外はfalseを返却するようにしています。

  6. ファイルの情報はFTPディレクトリリスト(BRRequestListDirectory)オブジェクトのfilesInfoに格納されています。
    filesInfoはNSDictionary型配列となっています。
    1つのディレクトリ/ファイルの情報は、NSDictionary型配列の1つの要素に格納されています。
    ディレクトリ/ファイルの"名前"、"サイズ"といった属性情報は、1つのNSDictionary型の要素に決められたキーで格納されています。
    そのためPWEditorでは、ファイルの属性情報を取得するユーティリティクラス(FtpFileInfoUtils)を用意しています。

    ディレクトリかファイルかは、タイプで判断します。
    タイプの値により以下のようになっています。

    • ディレクトリ : 4
    • ファイル : 8
    • リンク : 10
  7. 最後に2重起動防止のため、FTPディレクトリリスト(BRRequestListDirectory)オブジェクトをクリアします。

実装例

class FtpFileListViewController: UIViewController, BRRequestDelegate {

    // 2. FTPディレクトリリストオブジェクト
    var ftpListDirectory: BRRequestListDirectory!

    /**
     FTPでファイル一覧の取得を開始します。
     */
    func startGetFtpFileList(_ pathName: String) {
        if ftpListDirectory != nil {
            // FTPディレクトリリストオブジェクトが有効な場合、2重起動防止のため処理を終了します。
            return
        }

        // 3. FTPディレクトリリストオブジェクトを生成し、FTPで接続するパラメータを設定します。
        ftpListDirectory = BRRequestListDirectory(delegate: self)
        ftpListDirectory.hostname = <ホスト名>
        ftpListDirectory.username = <ユーザ名>
        ftpListDirectory.password = <パスワード>
        ftpListDirectory.path = pathName
        
        // 4. ファイル一覧取得を開始します。
        ftpListDirectory.start()
    }
    
    /**
     5. FTPのリクエストが完了した時に呼び出されます。

     - Parameter request: FTPリクエスト
     */
    func requestCompleted(_ request: BRRequest) {
        if let request == ftpListDirectory {
            // FTPリクエストがFTPディレクトリリストオブジェクトと等しい場合
            // 正常終了の場合の処理を記述してください。
            if let ftpFileInfo = ftpListDirectory.filesInfo as? [NSDictionary] {
                // 6.ディレクトリ/ファイル情報を取得できた場合の処理を記述してください。
            }
            
            // 7. 2重起動防止のため、FTPディレクトリリストオブジェクトをクリアします。
            self.ftpListDirectory = nil
        }
    }
    
    /**
     5. FTPリクエストがエラーした時に呼び出されます。

     - Parameter request: FTPリクエスト
     */
    func requestFailed(_ request: BRRequest) {
        if let request == ftpListDirectory {
            // FTPリクエストがFTPディレクトリリストオブジェクトと等しい場合
            // エラー終了の場合の処理を記述してください。
            
            // 7. 2重起動防止のため、FTPディレクトリリストオブジェクトをクリアします。
            self.ftpListDirectory = nil
        }
    }

    /**
     5. 上書きリクエスト時に呼び出されます。

     - Parameter request: FTPリクエスト
     */
    func shouldOverwriteFileWithRequest(_ request: BRRequest) -> Bool {
        // 上書きを禁止します。
        return false
    }
}
import Foundation

/**
 6. FTPファイル情報ユーティリティクラス

 - Version: 1.0 新規作成
 - Author: paveway.info@gmail.com
 */
class FtpFileInfoUtils: NSObject {

    /**
     名前を取得します。
     */
    class func getName(_ ftpFileInfo: NSDictionary) -> String {
        let result = getString(ftpFileInfo, key: kCFFTPResourceName)
        return result
    }

    /**
     リンクを取得します。
     */
    class func getLink(_ ftpFileInfo: NSDictionary) -> String {
        let result = getString(ftpFileInfo, key: kCFFTPResourceLink)
        return result
    }

    /**
     グループを取得します。
     */
    class func getGroup(_ ftpFileInfo: NSDictionary) -> String {
        let result = getString(ftpFileInfo, key: kCFFTPResourceGroup)
        return result
    }

    /**
     サイズを取得します。
     */
    class func getSize(_ ftpFileInfo: NSDictionary) -> Int {
        let result = getInt(ftpFileInfo, key: kCFFTPResourceSize)
        return result
    }

    /**
     オーナーを取得します。
     */
    class func getOwner(_ ftpFileInfo: NSDictionary) -> String {
        let result = getString(ftpFileInfo, key: kCFFTPResourceOwner)
        return result
    }

    /**
     タイプを取得します。
     */
    class func getType(_ ftpFileInfo: NSDictionary) -> Int {
        let result = getInt(ftpFileInfo, key: kCFFTPResourceType)
        return result
    }

    /**
     更新日時を取得します。
     */
    class func getModDate(_ ftpFileInfo: NSDictionary) -> String {
        let result = getDate(ftpFileInfo, key: kCFFTPResourceModDate)
        return result
    }

    /**
     モードを取得します。
     */
    class func getMode(_ ftpFileInfo: NSDictionary) -> Int {
        let result = getInt(ftpFileInfo, key: kCFFTPResourceMode)
        return result
    }

    // MARK: - Private

    /**
     文字列型の値を取得します。
     */
    fileprivate class func getString(_ ftpFileInfo: NSDictionary, key: CFString) -> String {
        var result = ""
        let keyString = key as String
        if let value = ftpFileInfo.value(forKey: keyString) {
            if let resultString = value as? String {
                result = resultString
            }
        }
        return result
    }

    /**
     Int型の値を取得します。
     */
    fileprivate class func getInt(_ ftpFileInfo: NSDictionary, key: CFString) -> Int {
        var result = 0
        let keyString = key as String
        if let value = ftpFileInfo.value(forKey: keyString) {
            if let resultInt = value as? Int {
                result = resultInt
            }
        }
        return result
    }

    /**
     Date型の値を取得します。
     */
    fileprivate class func getDate(_ ftpFileInfo: NSDictionary, key: CFString) -> String {
        var result = ""
        let keyString = key as String
        if let value = ftpFileInfo.value(forKey: keyString) {
            if let date = value as? Date {
                result = DateUtils.getDateString(date)
            }
        }
        return result
    }
}

目次へ

4. おわりに

他のFTP操作も大体同じような手順になります。
そのため一つできてしまえば、他のFTP操作は簡単に実装できると思います。

とりあえず稼ぎたいなら、ITエンジニア【IT派遣テクノウェイブ】

詳細!Swift 4 iPhoneアプリ開発 入門ノート Swift 4+Xcode 9対応

詳細!Swift 4 iPhoneアプリ開発 入門ノート Swift 4+Xcode 9対応

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

目次へ


私が勤務しているニューラルでは、主に組み込み系ソフトの開発を行っております。
弊社製品のハイブリッドOS Bi-OSは高い技術力を評価されており、特に制御系や通信系を得意としています。
私自身はiOSモバイルアプリウィンドウズアプリを得意としております。
ソフトウェア開発に関して相談などございましたら、お気軽にご連絡ください。

また一緒に働きたい技術者の方も随時募集中です。
興味がありましたらご連絡ください。

EMAIL : info-nr@newral.co.jp / m-futamata@newral.co.jp
TEL : 042-523-3663
FAX : 042-540-1688

目次へ