プログラムを書こう!

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SwiftのGoogleDrive APIでファイルをリネームする。

この記事は2018年08月02日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. 前提
  3. ファイルリネーム処理
  4. おわりに

詳解 Swift 第4版

詳解 Swift 第4版

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのGoogleDrive APIでファイルをリネームしてみます。

PWEditorでは、SwiftのGoogleDrive APIを操作するため、

を使用しています。

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2. 前提

下記の記事を参考にGoogleDrive APIを使用できる状態にしておいてください。

SwiftでGoogleDrive APIを使用する準備を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIで初期化処理を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIでサインインを行う。 - プログラムを書こう!

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3. ファイルリネーム処理

SwiftのGoogleDrive APIにファイルをリネームするAPIは用意されていないようです。
そのためPWEditorでは、ファイルをコピーして、コピー元ファイルを削除してファイルをリネームすることにしました。
この手順でディレクトリもリネームできます。

ファイルをコピーする手順は paveway.hatenablog.com を参考にしてください。

ファイルを削除する手順は paveway.hatenablog.com を参考にしてください。

ポイントはコピー処理が終わってから削除の処理を行うのではなく、コピー処理のクロージャの中で削除処理を行うことにしています。
これによりユーザからは一連の処理として見えるようになります。

AppDelegate.swift

@UIApplicationMain
class AppDelegate: UIResponder, UIApplicationDelegate {
    ...
    /// GoogleDriveサービスドライブ
    let googleDriveServiceDrive = GTLRDriveService()
    ....
}

ViewController.swift

import GoogleAPIClientForREST

/**
 GoogleDriveでファイルのリネームを行います。

 - Parameter fileId: ファイルID
 - Parameter fileName: リネーム後のファイル名
 - Parameter dirId: ディレクトリID
 */
func renameFile(_ fileId: String, fileName: String, dirId: String) {
    // 1. 引数のリネーム後のファイル名とディレクトリIDを指定して、ファイル(GTLRDrive_File)オブジェクトを作成します。
    let copyFile = GTLRDrive_File()
    copyFile.name = fileName
    copyFile.parents = [dirId]

    // 2. 1で作成したファイル(GTLRDrive_File)オブジェクトと引数のファイルIDを指定して、クエリオブジェクトを取得します。
    let query = GTLRDriveQuery_FilesCopy.query(withObject: copyFile, fileId: fromId)
    
    // 3. 2で作成したクエリオブジェクトを指定して、GTLRService#executeQueryメソッドを実行し、ファイルをコピーします。
    let appDelegate = UIApplication.shared.delegate as! AppDelegate
    let serviceDrive = appDelegate.googleDriveServiceDrive
    serviceDrive.executeQuery(query, completionHandler: { (ticket: GTLRServiceTicket?, updatedFile: Any?, error: Error?) -> Void in
        if let error = error {
            // 4. エラーの場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
            return
        }

        // 5. 元ファイルを削除します。
        self.deleteFile(fileId)
    })
}

/**
 GoogleDriveでファイルを削除します。

 - Parameter fileId: ファイルID
 */
func deleteFile(_ fileId: String) {
    // 6. 引数のファイルIDを指定して、クエリオブジェクトを取得します。
    let query = GTLRDriveQuery_FilesDelete.query(withFileId: fileId)

    // 7. 6で作成したクエリオブジェクトを指定して、GTLRService#executeQueryメソッドを実行し、ファイルを削除します。
    let appDelegate = UIApplication.shared.delegate as! AppDelegate
    let serviceDrive = appDelegate.googleDriveServiceDrive
    serviceDrive.executeQuery(query) { (ticket: GTLRServiceTicket?, updatedFile: Any?, error: Error?) in
        if let error = error {
            // 8. エラーの場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
            return
            }

            // 9. 正常終了の場合の処理を記述してください。
        }
    }
}

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4. おわりに

手順としては
paveway.hatenablog.com
とほぼ同じになります。

今回でPWEditorで使用しているGoogleDrive APIの説明は全て説明しました。

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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