プログラムを書こう!

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SwiftのGoogleDrive APIでファイルデータを取得する。

この記事は2018年07月28日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. 前提
  3. ファイルデータ取得処理
  4. おわりに

Swift 4プログラミング入門 iOS 11+Xcode 9対応

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのGoogleDrive APIでファイルデータを取得してみます。

PWEditorでは、SwiftのGoogleDrive APIを操作するため、

を使用しています。

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2. 前提

下記の記事を参考にGoogleDrive APIを使用できる状態にしておいてください。

SwiftでGoogleDrive APIを使用する準備を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIで初期化処理を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIでサインインを行う。 - プログラムを書こう!

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3. ファイルデータ取得処理

SwiftのGoogleDrive APIでファイルデータを取得するにはGTMSessionFetcherService#beginFetchメソッドを使用します。
以下に手順を示します。

  1. ファイルデータを取得するファイルのIDを指定してURL文字列を作成します。
  2. 1で作成したURL文字列を指定して、GTLRServcieオブジェクトからfetcher(GTMSessionFetcherService)オブジェクトを取得します。
    PWEditorGTLRServiceオブジェクトは、AppDelegateでgoogleDriveServiceDriveとして保持しています。
  3. fetcher(GTMSessionFetcherService)オブジェクトのbeginFetchメソッドを実行し、ファイルデータを取得します。
    beginFetchメソッドの実行は、ネットワークにアクセスするため時間がかかかります。
    そのためPWEditorでは、処理中ダイアログを表示しています。
  4. beginFetchメソッドを実行した結果は、クロージャで返却されます。
    エラーの場合、errorオブジェクトが設定されます。

AppDelegate.swift

@UIApplicationMain
class AppDelegate: UIResponder, UIApplicationDelegate {
    ...
    /// GoogleDriveサービスドライブ
    let googleDriveServiceDrive = GTLRDriveService()
    ....
}

ViewController.swift

import GoogleAPIClientForREST

/**
 GoogleDrive APIで、ファイルデータを取得します。
 
 - Parameter fileName: ファイル名(実際はファイルのID)
 */
func getFileData(_ fileName: String) {
    // 1. ファイルデータを取得するファイルのIDを指定してURL文字列を作成します。
    let urlString = "https://www.googleapis.com/drive/v3/files/\(fileName)?alt=media"
    
    // 2. 1で作成したURL文字列を指定して、fetcher(GTMSessionFetcherService)オブジェクトを取得します。
    let appDelegate = UIApplication.shared.delegate as! AppDelegate
    let serviceDrive = appDelegate.googleDriveServiceDrive
    let fetcher = serviceDrive.fetcherService.fetcher(withURLString: urlString)
    
    // 3. fetcher(GTMSessionFetcherService)オブジェクトのbeginFetchメソッドを実行して、ファイルデータを取得します。
    fetcher.beginFetch( completionHandler: { (data: Data?, error: Error?) -> Void in
        if let error = error {
            // 4. エラーの場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
            return
        }

        guard let data = data else {
            // データが取得できない場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
            return
        }
        
        // 正常終了の場合の処理を記述してください。
        // 取得したファイルデータはData型のため、ファイルの内容に合わせて適切に変換してください。
        // PWEditorでは、
        //  ①ファイルデータがテキストデータかチェックする。
        //  ②テキストデータに変換する。
        // を行なっています。
    })
}

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4. おわりに

以前はファイルデータを取得するドキュメントがGoogleのサイトであったと思うのですが、今は見つけられませんでした。

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興味のある方は覗いてみてください。

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