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SwiftのOneDrive APIでファイルデータを取得する。

この記事は2018年07月02日に投稿しました。
この記事は2018年07月21日に更新しました。

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目次

  1. はじめに
  2. ファイルデータ取得
  3. おわりに

たった2日でマスターできる iOSアプリ開発集中講座 Xcode 9/Swift 4対応

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。

OneDrive APIでファイルデータを取得してみます。
Dropbox APIとは異なり、ファイルデータはファイルとしてではなく、データで取得できます。

ドキュメント"Items in the OneDrive SDK for iOS"の"Downloading and uploading contents"を参考にしました。

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2. ファイルデータ取得

OneDrive APIでファイルデータを取得するには、downloadメソッドを使用します。
downloadメソッドはリクエストオブジェクトから呼び出します。

downloadメソッドは戻り値があるのですが、PWEditorでは使用しません。
しかしそのままだとビルド時に警告が出るので、"_"で受けています。

getFileDataメソッドの引数は、ファイルパス名ではなく、"ファイルのID"になります。

/**
 ファイルデータを取得します。
 
 - Parameter id: ファイルのID
 */
func getFileData(id: String) {
    // 認証済みクライアントオブジェクトを取得します。
    guard let client = ODClient.loadCurrent() else {
        // 認証済みクライアントオブジェクトが取得できない場合、処理を終了します。
        // 念のためのチェックです。
        // 必要ならばエラー処理してください。
        return
    }

    // 認証済みクライアントオブジェクトからリクエストオブジェクトを取得します。
    guard let drive = client.drive(), let items = drive.items(id), let request = items.contentRequest() else {
        return
    }

    // ファイルデータを取得します。
    // PWEditorは、downloadメソッドの戻り値は使用しないため、"_"としています。
    // (戻り値を使用しない場合、こうしないとビルド時に警告が出ます)
    let _ = request.download { (filePath: URL?, urlResponse: URLResponse?, error: Error?) -> Void in
        if let error = error {
            // エラーの場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
            return
        }

        guard let filePath = filePath else {
            // ファイルパスが取得できない場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
            return
        }

        // ファイルデータを取得します。
        guard let data = try? Data(contentsOf: filePath) else {
            // データが取得できない場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
            return
        }
        
        // 正常終了の場合の処理を記述してください。
        // 取得したファイルデータはData型のため、ファイルの内容に合わせて適切に変換してください。
        // PWEditorでは、
        //  ①ファイルデータがテキストデータかチェックする。
        //  ②テキストデータに変換する。
        // を行なっています。
    }
}

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3. おわりに

Dropbox APIの"ファイルデータを取得する処理"よりシンプルに実装できます。
Dropbox APIもこのI/Fも用意してくれたたらなぁ、と思います。

TechAcademy [テックアカデミー]

Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 (WEB+DB PRESS plus)

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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