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SwiftでDropbox APIを使用する準備を行う。

この記事は2018年06月11日に投稿しました。
この記事は2018年07月20日に更新しました。

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目次

  1. はじめに
  2. 前提
  3. 準備手順
    3-1. アプリ登録
    3-2. Xcodeプロジェクトの作成
    3-3. Dropbox APIのライブラリのインストール
    3-4. Dropboxと連携する設定
  4. おわりに

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。

iOSアプリのPWEditorはSwift言語で作成しています。
PWEditorからDropboxのテキストファイルの読み書きを行っております。
その機能を実現するため、Swift版のDropbox APIを利用しています。
これから何回かに分けて、PWEditorでDropbox APIをどう利用したかまとめてみたいと思います。

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2. 前提

これから説明する手順はDropbox公式ドキュメントDropbox for Swiftに従った手順になります。
不明点等があった場合は、お手数ですが公式ドキュメントDropbox for Swiftを参照してください。
またDropbox APIの利用には、Dropboxのアカウントが必要となります。
Dropboxのアカウントをお持ちではない方は、先にアカウントを作成してください。

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3. 準備手順

3-1. アプリ登録

iOSアプリからDropbox APIを利用するためには、Dropboxへアプリの登録が必要となります。
アプリの登録は次の手順で行います。
この段階でアプリは存在しなくても構いません。

  1. https://www.dropbox.com/developers/appsを開きます。
  2. Dropboxにログインしていないとログイン画面が開くので、Dropboxにログインしてください。
  3. My apps画面が開きます。
    My apps画面が開かない場合は、左側のメニューから"My apps"リンクを押下してください。
  4. My apps画面右上の"Create app"ボタンをクリックし、"Create a new app on the DBX Platform"画面を開きます。
  5. "Choose an API"は"Dropbox API"を選択してください。
  6. "Choose the type of access you need"の"App folder"または"Full Dropbox"を選択してください。
    "App folder"はアプリが作成したフォルダのみアクセス可能になります。
    "Full Dropbox"はログインしたユーザのDropboxのフォルダにアクセス可能になります。
    PWEditorは他のデバイスとファイルを共有するため、"Full Dropbox"を選択しています。
  7. "Name your app"で任意のアプリ名を付けます。
    アプリ名は全世界でユニークである必要があります。
    またDropboxのガイドラインに従った命名の名前である必要があります。
  8. 右下の"Create app"ボタンをクリックします。
  9. アプリ用の設定画面が開きます。
    "App key"項目の値は後で使用するため、コピーしておいてください。

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3-2. Xcodeプロジェクトの作成

アプリ用のXcodeプロジェクトを作成します。
ウィザードに従って作成してください。
念のためビルド、起動するところまで確認しておきます。
起動するところまで確認しておくと、あとでトラブルがあった時に原因を切り分けやすくなります。
のちほどDropboxと連携する設定を行います。

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3-3. Dropbox APIのライブラリのインストール

Dropbox APIのライブラリを、cocoapodでインストールします。
他の方法(Carthage等)でインストールしたい場合は、公式ドキュメントを参照してください。

次のようなPodfileを準備します。
Podfileの"<プロジェクト名>"の部分は、作成したプロジェクトの名前に置き換えてください。

use_frameworks!

target '<プロジェクト名>' do
    pod 'SwiftyDropbox'
end

ターミナルでプロジェクトのディレクトリを開き、次のコマンドを実行します。

pod install

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3-4. Dropboxと連携する設定

Xcodeで作成したプロジェクトとDropbox APIを連携させる設定を行います。

  1. 先ほど作成したXcodeのプロジェクトを開いてください。
  2. "Info.plist"を選択してください。
  3. "Information Property List"の配下に、"LSApplicationQueriesSchemes"をArray"として追加してください。
  4. 追加された"LSApplicationQueriesSchemes"の"+"ボタンを押下してください。
  5. 追加された"Item 0"のValueに"dbapi-8-emm"を入力してください。
  6. 同様に"Item 1"も追加し、Valueに"dbapi-2"を入力してください。
  7. "Information Property List"配下に、"URL types"を追加してください。
  8. 追加された"URL types"配下の"Item 0"配下に"URL Schemes"を追加してください。
  9. "URL Schemes"配下の"Item 0"の"Value"にdb-AppKey"を入力してください。
    "db-AppKey"の"AppKey"部分は、"アプリ登録"でコピーしておいた"App Key"に置き換えてください。

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4. おわりに

これでDropbox APIを利用する準備は整いました。
次は初期化処理を行います。

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